アナログレコード

20代前半まではアナログ・レコードを聴いていました。グループサウンズからフォーク、歌謡曲、映画音楽と。当時は4チャンネル・ステレオ(CD-4)というものがありました。日本フイリップスから出していた映画音楽メディアで、その中のポール・モーリア演奏 ”コンドルは飛んで行く” は特に印象が強く、40年以上経った今でも気が向いた時など聴いていますが、冒頭のトランペットの力強い力感が、何とも言えぬ爽快でいて幸せな気分になります。

アナログメディアの定番と言えばレコードと、触れたことのない方でも思い描くのではないでしょうか。デジタル化が進む現代において、人々を魅了して止まないアナログ・レコードの魅力とは・・・ 楽器本来の持つ音色(色彩感)、楽音の美しさや瑞々しさが理由の一つなのかもしれません。

レコードは国内盤はもとより、世界各国でオリジナルのレーベルで発売されてきました。中には市販のレコードをマザーとしてスタンパーを作成し、そこから大量プレスする粗悪な音源もあります。クラッシック音楽に限定すれば、ユーロ圏の音源はハズレが少ないように感じますし、特にイギリス、オランダ、ドイツ、フランス諸国のレーベルには、録音優秀なマスタープレス盤が多く存在します。

近年、アナログレコードを再評価する動きがあります。商品を売りたいがために、言葉巧みに旨いことを並べ立て宣伝し再生産しているメーカ-があります。音質の良いものは皆無! 後で泣き寝入りをしないためにもしっかりと吟味を!(石橋を叩いて・・・) 購入の際はくれぐれもご注意ください。

ギャラリー

音質の評価

掲載しているレコードは、発売から50年以上経過したものが多く、そのほとんどが中古品で購入したものです。当初は優秀な音質であっても、長年の使用で音溝の埃やゴミによる傷、高温多湿の気候や手垢・手脂によるカビの付着、熱による変形(歪み)等で、音質が著しく低下しているレコードもあります。 ※音質評価に当たり★(優)の少ないレコードでも、発売時は優れていたメディアもありますので、その点は留意してください。


音の表現の中から、よく使われている基本的な表現を、下記5項目で総合採点しています。

➊自然な音:キンキンとかドンシャリだけが強調された音ではなく、人の声や楽器の音が自然に聴こえること。➋豊かな音:平たんで臨場感のない音ではなく、音が身のまわりを包み、部屋全体に広がるような音域を感じる質感であること。➌奥行きのある音:オーケストラなどの演奏の時は、通常ヴァイオリン奏者は前で弾き太鼓は後ろで叩くわけです。その遠近感がよく出ていること。➍抜けのよい音:つまった歯切れの悪い音ではなく、特に吹奏楽器のトランペットで言えば、スカッと目の前に迫ってくること。➎こもらない音:鮮明ですっきりとし、ベールを一枚はいだような鮮度が高くクリアーであること。


※音質の判定をする上で、特定のアンプやスピーカー、プレーヤーでなくては音の傾向が変わってしまうため、下記の機材を特定し、基本的な音の表現を探り出し入念に試聴をしたつもりです。

◆アンプ:EINSTEIN THE AMPLIFIER(改) ◆スピーカー:INFINITY REFERENCE STANDARD 4.5(改) ◆プレーヤー:MICRO BL-91、PARTRIDGE TK-2220、SAEC WE-407/23、PHILIPS GP922