カセットテープ

カセットテープは、60年代末から80年代後半にかけて、録音ができるオーディオ用メディアの主流でした。近年はアナログレコードに人気を集めたり、カセットテープにも目を向け始め、若いファンの間では静かなブームが起きているそうです。言うまでもなくデジタル世代に育った方は環境に依存しているため、アナログの良さ音質というものが分かりません。そういう観点からもアナログ音源に興味を持たれることは、音色を提唱するサイトとして大変望ましいことです。


カセットテープは、幅3.81mm、テープの送り速度は毎秒4.75cmです。これはオープンリールの幅6.3mm、テープ速度毎秒9.53cmの半分であり、音質よりも小型化や簡便さを目的としたものと言われてますが。たしかに音の幅、厚みという点ではオープンリールテープには敵いません。ですが、二酸化クロム(CrO2)テープで録音されたメディアは、音色の優れたものが多く存在し十分満足できるものと聞きます。とは言えここで聴く限りは必ずしも絶対とは言えないようです。ノーマルテープにしろクロームテープにしろ全ては録音技師の腕次第です。収録優秀であれば、D/レンジは劣るにしても音楽的には十分楽しめるものです。

ギャラリー

音質の評価

オープンテープと同様、カセットテープも繰り返し再生・録音を行うことで磁性体の劣化、摩耗、テープ伸びなどの傷みが生じ、音質の劣化(雑音、歪み)が起きてしまい、本来の性能を発揮できていないテープもあります。 ※音質評価に当たり★(優)の少ないテープでも、発売当初は録音の優れていたメディアもあります。その点は留意してください。


音の表現の中から、よく使われている基本的な表現を、下記5項目で総合採点しています。

➊自然な音:キンキンとかドンシャリだけが強調された音ではなく、人の声や楽器の音が自然に聴こえること。➋豊かな音:平たんで臨場感のない音ではなく、音が身のまわりを包み、部屋全体に広がるような音域を感じる質感であること。➌奥行きのある音:オーケストラなどの演奏の時は、通常ヴァイオリン奏者は前で弾き太鼓は後ろで叩くわけです。その遠近感がよく出ていること。➍抜けのよい音:つまった歯切れの悪い音ではなく、特に吹奏楽器のトランペットで言えば、スカッと目の前に迫ってくること。➎こもらない音:鮮明ですっきりとし、ベールを一枚はいだような鮮度が高くクリアーであること。


※音質の判定をする上で、特定のアンプやスピーカー、カセットデッキでなくては音の傾向が変わってしまうため、下記の機材を特定し、基本的な音の表現を探り出し入念に試聴をしたつもりです。


◆カセットデッキ:NAKAMICHI 582(改) ◆アンプ:EINSTEIN THE AMPLIFIER(改) ◆スピーカー:INFINITY REFERENCE STANDARD 4.5(改)