ジャズレコード

私はクラシックもジャズも好きですが、どちらかと言えばクラシック派でしょうか。クラシックの魅力は、何といっても身を揺さぶるような高揚感とでも言いますか、交響曲の迫力ある音響は気分がスカッとしますし、幸せな気持ちになります。


その点ジャズ音楽は”クラッシクにみる忠実なスコア” を表現するというよりは、演奏する人ならではの解釈で即興プレーに面白味を感じる方が多いのではないでしょうか。


ホレス・シルヴァーの親しみ易いリズム感、ビル・エヴァンスが放つメロディーの美しさ、ガーランドの軟らかでリズミカルなノリの良さ、コルトレーンの縦横無尽な色彩の鮮やかさ、ミルト・ジャクソンの華麗なタッチプレー等々、メロディが踊り舞います。店内でBGMとして鳴らすのも良いですし、仕事の中で、または気の合う者同士でさり気なく聴くメロディは、元気を貰ったり物思いに浸るのも良いですし、それぞれにジャズの聴き方楽しみ方があります。


アナログレコードには、オリジナル盤、リイシュー盤(再発盤)などと呼ばれるレコード盤があります。そこで、オリジナル盤は音が良いかという問題ですが!? ご承知の通りオリジナル盤とは、そのレコードが発売された当初にプレスされた盤を指します。演奏を収録した”マスターテープ”の劣化がほとんどない段階でレコード化されるため、音の密度・鮮度が高く音質が良いとするが通説になっています。


一方でリイシュー盤は、オリジナル盤の生産が終わった後に、後年人気が沸騰して再び発売されたレコード盤のことです。その際、経年変化を伴いマスターテープ(ソース)は少なからず劣化を生じ、初版のオリジナルから見れば音質が劣るとも言われます。


明らかに土台となる録音(ソース)の、劣化のないオリジナル盤が優れていることが汲みとれます。私自身はコレクターではありませんので、ジャズレコード盤保有数が少なくオリジナル盤も極わずかです。ここで聴く限りは、双方音色の良い盤もあれば、音質的に疑問を感じる盤も多くあります。あくまでも音色の優劣を感じとって頂ければと思います。


ギャラリー

音質の評価

掲載しているレコードは、発売から50年以上経過したものが多く、そのほとんどが中古品で購入したものです。当初は優秀な音質であっても、長年の使用で音溝の埃やゴミによる傷、高温多湿の気候や手垢・手脂によるカビの付着、熱による変形(歪み)等で、音質が著しく低下しているレコード盤もあります。 ※音質評価に当たり★(優)の少ないものでも、発売当初は音質の良い優れていたものもありますので、その点は留意してください。


音の表現の中から、よく使われている基本的な表現を、下記5項目で総合採点しています。

➊自然な音:キンキンとかドンシャリだけが強調された音ではなく、人の声や楽器の音が自然に聴こえること。➋豊かな音:平たんで臨場感のない音ではなく、音が身のまわりを包み、部屋全体に広がるような音域を感じる質感であること。➌奥行きのある音:オーケストラなどの演奏の時は、通常ヴァイオリン奏者は前で弾き太鼓は後ろで叩くわけです。その遠近感がよく出ていること。➍抜けのよい音:つまった歯切れの悪い音ではなく、特に吹奏楽器のトランペットで言えば、スカッと目の前に迫ってくること。➎こもらない音:鮮明ですっきりとし、ベールを一枚はいだような鮮度が高くクリアーであること。


※音質の判定をする上で、特定のアンプやスピーカー、プレーヤーでなくては音の傾向が変わってしまいます。下記の機材を特定し、基本的な音の表現を探り出し入念に試聴をしたつもりです。

◆アンプ:EINSTEIN THE AMPLIFIER(改) ◆スピーカー:INFINITY REFERENCE STANDARD 4.5(改) ◆プレーヤー:MICRO BL-91、ORTOFON T-30、SAEC WE-407/23、PHILIPS G924XE